「身近な人が亡くなったときに、すぐに行う届け出と手続き」三部作は下記です。ダイジェスト版として参考にしてください。
第一部で、「身近な人が亡くなったときに、すぐに行う届け出と手続き」ー14日以内
第二部は、「落ち着いたら行う届け出と手続き」ー届け出と手続き
第三部は、「年金などの手続き」
「身近な人が亡くなった後の手続のすべて」 児島明日美 他 著/自由国民社
2017年に新版として改訂された基本書で、「届け出と手続き」という出版分野を切り開いた本です!
それまでは、どちらかというと「葬儀のしきたり」などを説明した本が多かったんです・・・
司法書士、税理士、社会保険労務士の先生方が、プロの視点で、一般向けにわかりやすく説明されています。特に、後半の「相続」あたりには、ムツカシイ内容を、コツコツと説明される姿勢には頭が下がります・・・ ともあれ、偉大な基本書なので、一度は手に取ってみてくださいね!
「新版 大切な家族が亡くなった後の手続き・届け出がすべてわかる本」関根俊輔 他 著/新星出版社
基本書の改善案というかたちで、2019年に発行されたのが、こちらです。
内容は基本書とほぼ同じで、イラストや字が大きくなり、読みやすく工夫されています。
執筆メンバーの取得資格も、税理士、社会保険労務士、行政書士、司法書士と基本書に並びます。
「困らない もめない 親が亡くなった後の届出・諸手続き」西東社編集部 著/西東社
もう一冊、ご紹介したいのが、2016年に発行されたオールカラーの本書です。
やや活字が小さいため、若い人向きかな〜と思う反面、やっぱりオールカラーは嬉しく・・・
じっくりと本文を読むのではなく、ささっと全体をつかみたいのであれば、こちらかな。
「ウェブサイトでサクッと理解したい人に」 横浜市/長岡行政書士事務所 (クリック)
死亡届の提出、健康保険証の返却、火葬許可の取得など、故人の手続きに関する具体的な情報をわかりやすく解説しており、遺産関連の手続きも詳細に説明されています。横浜市の専門家によってまとめられたこのガイドラインは、全体の流れを把握するために非常に価値のあるリソースとなっています
「残される母親が安心して暮らすための手続きのすべて[第2版]」えがお相続相談室 著/サンクチュアリ出版
「届け出と手続き」は、もちろん大事なのですが・・・
新しい生活を立ち上げるには、そのほかのこともあります。
「安心して暮らす」というタイトル通り、介護ケアや住居などについても踏み込んで説明されるのがこちら!
要介護認定や介護保険3施設の話、リフォームや有料老人ホームの話もふくめて、「トータルにサポートしたい!」という著者の思いが伝わってきます。
「届け出と手続き」の部分は、やや浅めの記述になりますが、これで十分という方も多いかと。
「改訂増補 親の葬儀とその後 事典」黒澤計男 著/法研
「事典」のタイトルどおり、葬儀にかかわる広い範囲をカバーしたのが本書です。
「届け出と手続き」は最小限のあつかいとして、葬儀そのもの、お墓選びと法要、親の扶養・介護などについて、幅広く説明されています。
仏式、神式、キリスト教式から始まり、墓地の3タイプ、墓石の選びかた、などなど、「事典」ならではの取り扱いが魅力です!
本の好きな方であれば、全体をカバーした本書と、「届け出と手続き」にフォーカスしたもう一冊という組み合わせもありかと。
「死亡後に必要な届けや手続きの一覧と届出先・必要なもののまとめ」弁護士法人サリュ
最初の「弁護士法人サリュ」さんの記事は、根拠となる条文が記載されています。
きっちり理解したい方、法律になじみのある方にはベストフィット!
だいたい分かればいいんだよね〜 という方は、スルーかな。
「死亡にともなう各種の届け・手続」葬儀支援ネット
つぎの「葬儀支援ネット」さんの記事は、コンパクトに整理された形で一覧が説明されています。
さっと理解したい方、チェックリストを作るときには便利!
細かい説明はないので、使い分けですね。
「死亡後手続き一覧表|大切な家族が亡くなったらするべきこと」小さなお葬式
最後の「小さなお葬式」さんの記事は、一覧表に追加して、詳細な記事へのリンクがあるところが押しです。
詳細記事では、かなり詳しく説明されているので、飛ばし読みしないといけないかも。
必要な人には、助かると思いますよ。
「死亡診断書とは?発行や提出の手続き方法・費用など」小さなお葬式
「死亡診断書の発行手続きですべきこと」よりそうのお葬式
「小さなお葬式」さんと、「よりそうのお葬式」さんの記事を読めば、遺族として必要なことはOKかな?
同じ内容でも、書き方によって印象が変わるのは興味深いです。
読み手の好みによりますね。
「令和2年度版死亡診断書(死体検案書)記入マニュアル」厚生労働省
一般シニアには関係ないけど・・・
もう少し、深いところを理解するにはこれ!
お医者さんを読者に想定しているマニュアルです。
人の死を厳粛にあつかい、統計的に役立てていただいている、関係者のみなさまの努力に感謝です!
死亡届
「死亡届って、必要なことを書いて出すだけでしょ」と思ったあなた!
こちらの区役所のサイトが、さっぱりしていて、必要十分でしょう〜
きっと、ムツカシク考える必要ないんですよね・・・
死亡届の提出の仕方 | 小さなお葬式
一転、死亡届について、詳しく書いていただいているのが、常連メンバーの「小さなお葬式」さんです。
ペットの死亡届についてのコメントまであるのは、嬉しいですよね!
死亡・相続開始後にすぐ行わなければならない手続きは | 相続遺言サポートオフィス
行政書士、司法書士の先生が運営されているサイトです。
法律的にしっかり書いてあるので、少しとっつきにくいけど、正しい説明かなあ〜
必要に応じて活用してくださいね!
火葬許可証とは?許可証発行の流れや再発行について | 小さなお葬式
こちらも「小さなお葬式」さんの記事からのご紹介です。
安定した書きっぷりは、一本道をひたすら走るマラソンランナーのようです!
「火葬許可申請書」は どこへ提出し、どうやって「火葬許可証」を受取るのでしょうか? | マレリーク
「マレリーク」さんの説明は、サラッとしていて、素朴な語り口がウリです!
疑問に答えるような形式は、親しみやすいかも。
埋葬許可証を発行するには? 提出先や再発行の方法 | よりそうのお葬式
「よりそうのお葬式」さんの記事も、関連リンクが魅力です。
ベーシックな情報がきちんと説明されて、関連する記事も紹介されると安心できますよね。
お墓の引越しはできる!3つの引越し方法と費用を解説~より良い供養のために~ | ライフドット
目次が14項目という力作の記事です!
お墓の引っ越しを3つに分けて、それぞれの費用を説明されています。
これぐらいしっかり書かれると、「まいった!」という感じかな。
お墓を引っ越しする際の費用と手順 | シニアガイド
「メモリアルアートの大野屋」さんのアンケート結果が、グラフにして説明されています。
お墓の引っ越しという、ビミョウな内容について、「みんなこうしてるのか〜」という安心感を得られますね。
お墓の引越し・改葬にかかる費用の内訳 | いいお墓/鎌倉新書
こちらは出版社さんの運営されているサイトの記事なので、安定感は抜群です。
ポイントがコンパクトに書かれており、サクサク読めます。
概要をつかむのによいかと。
『世帯主変更届』とは世帯主が死亡した場合に新しい世帯主を届け出る手続き | 税理士が教える相続税の知識/税理士法人チェスター
税理士法人らしく、きちんとしたスタイルで、コンパクトに説明。
世帯主が死亡したときに必要になる、健康保険の手続きをカバーされているのは親切ですね。
世帯主が死亡したら―世帯主変更届 | ベルコ
こちらは、「手続き」という視点で、つまづきやすいところを丁寧に説明されています。
住民基本台帳法(世帯変更届)での説明や、委任状の記載方法など、独自の切り口が嬉しいかも。
世帯主を変更するには? | 戸籍・住民票手続きマニュアル
世帯主の死亡にかかわらず、世帯主が変わるさまざまなシーン別に、大きく説明されているところが特徴です。
広い視野で説明してもらうと、すっきり理解しやすく、ほかの場合にも使えるな〜と思います。
国民健康保険資格喪失届は死亡から14日以内に届け出を | 税理士が教える相続税の知識/税理士法人チェスター
高齢者が亡くなる場合に多い「国民健康保険」の資格喪失について、重点的に説明されています。
「従業員の方」が亡くなる場合についての記事が多い中で、貴重な存在です!
国民健康保険以外の場合についても、さらっと整理されているところは見事です。
従業員が退職・死亡したときの手続き | 日本年金機構
こちらは、従業員の方が亡くなったときのオフィシャルな説明。
少しカタイ内容ですが、まあこんなもんでしょう。
健康保険・厚生年金被保険者資格喪失届の提出方法と実務における注意点 | freee
従業員の方が亡くなったときの、もう少しやわらかい説明がこちら。
これでも、「かっちりしてるなあ〜」というところなんですが・・・
電気、ガス、水道
携帯電話・インターネット
NTTの固定電話
免許証・カード等を返却する手続 (運転免許証、パスポート、クレジットカード)
葬祭費・埋葬料を申請
高額療養費を計算する方法
故人の所得税の申告手続き
故人の事業を引き継ぐ、廃業するとき
公的年金のしくみ
年金などの手続き
遺族年金を請求する
遺族基礎年金、遺族厚生年金の支給金額
遺族基礎年金
寡婦年金・死亡一時金の受給額
遺族厚生年金に加算される給付
仕事中などに亡くなったとき
余談ですが、国は、亡くなった方の届け出と手続きを、簡素化する方向で動き出したそうです。
確かに、似たような内容を、あっちこっちに手書きで書いて提出しているような・・・
デジタル庁の活躍でこれから行政はスマホやパソコンを使うようになってるので、名前や住所なんかは、一回入力すると、すべての書類に反映されるようになるといいですよね。
入力画面とかは、マンガとかイラストがついていたり〜
わかりやすくAIとかチャットとかで、アドバイスがもらえるようになっていると、いいかなあ〜
お相手は、『スマートシニア』 編集部、トホホのシニア世代ライター、須磨都新屋(すまと しんや)でした。