当初、私は米国証券取引委員会(SEC)でITエンジニアとして働いていましたが、その後独立し、ウエブサイト作成のビジネスを起業、2009年にオンラインメモリアルサイトを立ち上げました。
それは第2次世界大戦の独ソ戦において、亡き祖父と父がロシア側に従軍していたこと、祖父が当時行なわれていたレニングラード包囲戦の戦闘指揮官であったこと、戦争の悲惨さ、悲しみ、生存者の想い、軍人だけでなく、亡くなられた全ての人々への思いから、オンラインメモリアル(追悼サイト)を誰でも無料で作成できるようにしました。
今では約300万人の人々が眠る業界トップのウエブサイトとして、システムを永続的に、発展させていくことが追悼サイトをご利用いただいている全ての方々へのご恩返しだと考えております。より安心、安全、簡単に作成していただけるよう、社員と一緒に考え、実現していくことが私の人生の一部となっています。
スタート時の2009年は、民間の追悼サイト運営会社は弊社だけでした。以来、今では英語圏でも20社以上の会社が同様のサービスを立ち上げています。その中で、毎月、新規で20万人以上の人々に検索していただけるようになったのは、老舗という理由だけではなく、「シンプルな操作」「クラシックなデザイン」「広告一切なし」「感情を表現できる場」「心の繋がりをサイトに表現する」ことをモットーにしています。何より、ご年配の方々が閲覧することを踏まえたサイト作成を優先しております。
これからの2年間で、先祖代々というコンセプトで家族や親族が追悼サイトでつながる機能ができます。そのほかにも、終活のように生前から思いを伝えることができる機能や、多言語化にも対応していけるよう取り組んでまいります。
私は日本が好きです。創設者として日本の皆様が安心して簡単に使えるサービスの提供を目指して、パートナーであるスマートシニア社と一緒に取り組んでいます。日本には独自のしきたりや習慣があり、それらに合わせた追悼サイトにしていきたいと考えています。具体的にはFacebookだけではなく、LINEアプリとの融合やB2B(事業者様向け)のお客様への顧客管理ポータルやQRコードの提供など、お客様からの声を真摯に受け止め、活かし実現していけるよう、今後も様々な取り組みと改善に努めてまいります。